【柴田亜衣のゴールドアイ】池江選手は最後まで勝ちきる泳ぎをした

 「競泳・日本選手権」(8日、東京アクアティクスセンター)

 4種目で決勝が行われ、女子100メートル自由形は白血病からの完全復活を目指す池江璃花子(20)=ルネサンス=が53秒98で優勝し、大会2冠を達成した。個人での派遣標準記録53秒31には届かなかったが、400メートルリレーの派遣標準記録(54秒42)を突破し、400メートルメドレーリレーに続く2種目目の内定を獲得した。男子200メートル個人メドレーは19年世界選手権金メダリストで既に代表に内定している瀬戸大也(26)=TEAM DAIYA=が優勝。2位の萩野公介(26)=ブリヂストン=も派遣標準記録を突破し、個人種目で内定を得た。

  ◇  ◇

 池江選手は予選と準決勝よりも速く入ってきていて、53秒台半ばあたりを狙っていたような入り方でした。今大会6レース目という影響もあったのか、最後は少し苦しそうだな、と感じました。とはいえ、ただ一人の53秒台です。最後まで勝ちきる泳ぎをしました。

 50メートルの2種目が残っていますが、バタフライは五輪種目ではないので2つとも出るのかどうか。体力的に無理をしなくても、と思う部分もあります。一方で、たくさんレースをこなすことをメインとするのか。どうするのかは分かりませんが、もし泳ぐのであれば勝ちにいくレースをすると思います。

 瀬戸選手と萩野選手の男子200メートル個人メドレーは、お互いに負けたくないという思いがにじみ出たようなレースでした。競い合う姿は、他の選手にものすごくプラスになります。今日のタイムだけ見れば金メダルとはいかないと思うのですが、2人とも世界を見ていますし、経験も積んでいます。五輪でどういうレースをするのか、楽しみにしています。(04年アテネ五輪女子800メートル自由形金メダリスト・柴田亜衣)

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