“エース”綿貫「安心した」 恩師にささげる2-0快勝
「テニス・デビス杯」(5日、イスラマバード)
シングルスとダブルスが各1試合行われ、日本が2勝を挙げた。シングルスは世界ランク271位の綿貫陽介(22)=日清食品=が、アギール・カーンに2-0で快勝。ダブルスは世界ランク318位の内田海智(26)=富士薬品=がアイサム・クレシに2-0で勝利した。
日本チームで世界ランク最上位の“エース”綿貫が、倍近い41歳のカーンを難なく沈めた。試合を通して1度もブレークを許さずに圧勝し、「プレッシャーもあったが、いい形で1勝できて安心した」と汗をぬぐった。
1月に67歳で亡くなった恩師のボブ・ブレッド氏にささげる勝利でもあった。ブレッド氏は長年日本の若手育成に尽力し、松岡修造氏のコーチを務めたこともあった。松岡氏が主催するジュニア選手の育成キャンプ「修造チャレンジ」にも指導者として参加した。
ブレッド氏が最後にコーチを務めたのが綿貫で「ボブさんに、僕がデ杯でプレーするところを見てほしい気持ちがすごくある」。6日のダブルスも勝利し、天国に吉報を届ける。