大坂VSブレイディ 20日決勝 テニス・全豪オープン

 「テニス・全豪オープン」(19日、メルボルン)

 世界ランク3位で第3シードの大坂なおみ(23)=日清食品=が20日、四大大会4勝目を懸け、女子シングルス決勝で世界ランク24位の第22シード、ジェニファー・ブレイディ(25)=米国=と対戦する。準決勝から一夜明けたこの日は、メルボルンの会場で男性の練習相手と打ち合うなど約40分間、軽めに調整した。男子シングルス準決勝は第4シードのダニル・メドベージェフ(ロシア)が第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-4、6-2、7-5で下し、初の決勝進出を決めた。21日の決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。

 午前10時前にコートに現れた大坂は約20分間、もも上げや、はしご形の器具を使ってのステップで体を温めた。合間には関係者の姿を撮影するなどリラックスした様子。その後はサーブのほか、特にバックハンドのリターンを確認した。

 自身4度目のグランドスラム制覇へ周囲の期待も高まる。

 決戦を前に記者会見したコーチのウィム・フィセッテ氏(40)は、大坂とこれまで指導した四大大会優勝者の共通点について「大きな試合や大事な場面が好きだということ」と指摘。S・ウィリアムズとの準決勝前を「おもちゃ屋に向かう子どものように興奮していた」と評した。

 データ分析が得意な同氏は元世界ランク1位のアザレンカらのコーチを務めた実績があり、大坂とはタッグを組んで2シーズン目になる。「大坂はコート上でよく考えている」と戦術面での成長を口にした。

 トレーニング担当を務める中村豊氏(48)も状態の良さに太鼓判を押す。昨年11~12月にロサンゼルスで肉体を強化し「優勝した昨年の全米オープンに比べても体が強くなっているし、柔軟性や機動性も上がっている。それが動きの広さやショットの強さにつながっている」と進化を実感している。

 ブレイディとは昨年の全米オープン準決勝で対戦し、フルセットの末に退けている。その試合ではサーブに苦しんだが、大坂は「私のリターンは進化している」と再度の攻略に自信を示す。心身ともに一回りも二回りも大きくなった。頂点奪取へ、死角などない。

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