大栄翔相撲とる稽古再開明かす 母校埼玉栄高にはVお礼の米を500キロ送った

 大相撲初場所で初優勝した幕内大栄翔(27)=追手風=が18日、埼玉県草加市の部屋で幕内翔猿、十両大奄美、剣翔ら関取衆と申し合いを18番取って調整した。稽古後、電話取材に応じ、今月上旬から相撲を取る稽古を再開させたことを明かした。

 20日からの合同稽古は先場所まで同様に不参加。部屋には関取衆も多く、稽古相手には不足しない。「部屋で十分稽古できるので、今まで通り。ここで変に変えてもしかたない。自分を一番に考えて稽古をして体を作っているのが自分の中では最大」と説明した。

 優勝力士としてより一層、注目される立場。「自分にプレッシャーをかけながらしっかりいい相撲を取れればと思う。優勝力士ということはあまり考えないが、自分をここまでやってきた相撲を取り切らないとと思う。変に考えず迷いなくいければ」と意気込んだ。

 母校の埼玉栄高校相撲部には御礼の「お米1トンを送る」と話していたが、「とりあえず500」を送ったという。「置けるスペースも考えないといけない。ちょっとたってから500送ります」と有限実行だ。

 昨年4月から日大大学院に進学し、「ファミリービジネス」を研究している。初優勝後、1度、リモートの授業も受けた。来年の4月に卒業予定で卒論テーマも今後の課題だ。

 「今は自分の中で研究課題と考えて、やっぱり相撲にたずさわっていることで、いろいろ考えてやっている。論文に書くにあたって必要な資料集め」と、文武両道を貫く。

 今はコロナ禍で大学に通うことはできないものの、ゼミのグループラインでは「おめでとう」と祝福された。学生としても自身を磨いていく。

 春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)は三役復帰が確実。「三役で1回しか勝ち越せてないですし、より一層引き締めて、上を目指すにあたって三役での勝ち越しは最低条件だと思っている。気合を入れていきたい。今の押し相撲を極(きわ)めていきたいという気持ちもある」と、大関昇進が次の照準だ。

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