組織委 後任会長は週内に絞り込みへ 混乱長期化回避へ早期決着図る

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)の辞任表明を受け、新たに立ち上がった検討委員会を中心とする後任選定が本格化する。早ければ1週間以内にも候補者を絞り込む方針で作業を進める。複数の関係者が13日明らかにした。

 川淵三郎氏(84)が事実上の後継指名を受けたが、不透明な経緯が世論の批判と政権の反発を招き、白紙に。混乱の長期化を避けることが急務で組織委は早期決着を図る。検討委は御手洗冨士夫名誉会長(85)が委員長を務め、男女ほぼ同数の計10人未満の理事で構成する見通し。理事会の決議を経て新会長を正式決定する。

 武藤敏郎事務総長(77)は「(会長候補選考を)できるだけ早くやりたい」としている。3月の聖火リレーのスタート、国内外の観客受け入れ可否の判断が迫っていることも念頭に体制立て直しを急ぐ。

 関係者によると、候補には夏季、冬季の五輪出場経験を持つ橋本聖子五輪相(56)が浮上。武藤氏は新会長について「五輪・パラリンピックについて何らかの経験が必要」「多様性への認識が非常に高い方」との認識を示しており、男女共同参画担当相も兼ねる橋本氏が適任との声は強い。組織委の会長に就任する場合は閣僚を辞任する必要がある。

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