森会長、女性蔑視発言を撤回&謝罪も…最後は逆ギレで火に油 五輪開催さらに逆風!?
東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が4日、都内で会見した。前日3日の日本オリンピック委員会(JOC)の評議員会で「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる」などと、女性蔑視とも取れる発言をしたことについて謝罪し、撤回。辞任については否定したが、発言をただす報道陣に逆に質問をしたり、気色ばむ場面もあった。
森会長が“大炎上”した前日の発言を取り下げた。「女性は話が長い」などの発言は、JOCが女性理事を40%以上登用するよう新たなルールをつくるに際し、スポーツ団体からあらゆる苦労話を聞く中での誤った表現だったと釈明。「男女を区別するような(不適切な)発言をした」「私も(男性だが)話が長い」と女性に限ったものではないと訂正し、「(登用は)数字にこだわらない方がいいと言いたかった」と真意を説明した。
謝罪の一方、いらだちも隠せなかった。辞任は否定したが、「皆さんに邪魔と言われれば、老害が粗大ゴミになったのかもしれないから掃いてもらえればいい」と投げやりで、改めて発言の真意をただす質問者には「(報道を)面白おかしくしたいから聞いているんだろ?」と“逆ギレ”。男女平等を否定する考えはないとしつつも、釈明の中では「(世の中に)女性と男性しかいない。両性っていうのもありますけどね」と発言。LGBTなど性の多様性が叫ばれる中、まずい性認識を露呈する場面もあった。
また、森会長の発言を理由に聖火リレーで走る予定だったタレントの田村淳が辞退したことに言及。自民党の会合で、一般観覧者の密集を避けるために「田んぼで走ればいい」などと発言したが、「そういう意見もあると紹介しただけ。(組織委は)走ってくださいと言う立場ではない」と意に介さなかった。
未曽有のコロナ禍での大会開催に向けて、国際社会が注視している中での不用意な舌禍。今夏の東京五輪開催に懐疑的なムードが広がる中、鎮火を図ったはずの会見でも、さらに火に油を注ぎかねない事態となり、完全に渦中の人となった。





