大相撲も脳振とう考慮 危険と審判部が判断した場合「不戦敗」の方針 勝負規定も変更へ

 日本相撲協会の審判部は27日、春場所(3月14日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開いた。脳振とうへの対応についても話し合われ、勝負前に相撲が取ることが危険と審判部が判断した場合は、不戦敗として相撲を取らせないようにする方針でまとまった。

 初場所10日目、幕下湘南乃海が朝玉勢と対戦し、立ち合いで頭からぶつかったが、呼吸が合わず不成立となった。この時、湘南乃海は倒れ、ふらついて脳振とうのような症状を見せた。その後、回復し出場の意思を示したため、取り直した。

 脳振とうは力士の生命にかかわる問題であるため、伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は「著しく相撲が取れない場合、相撲を止めてみんなで協議して相撲を取らせるか、取らせないか協議して決めるということになった」と話した。相撲が取れないと判断された場合は負けとなる。

 勝負規定も変更し、記載する。「勝負の前に力士が相撲を取れない。取っては危険だというのを審判部の人たちが判断した場合はですね、もう相撲を取らせないと。そして不戦敗になると。そういうことですよね。それをみんなで勝負規定に加えようということで話はまとまっている」と、説明した。

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