35歳明瀬山「知りたくなかった」“勝てば敢闘賞”もスルリ…取り直しで無念黒星
「大相撲初場所・千秋楽」(24日、両国国技館)
約5年ぶりの再入幕を果たした35歳の明瀬山(木瀬)は、取り直しの末、輝(高田川)に押し出しで敗れて9勝6敗で終えた。千秋楽で勝てば敢闘賞受賞となったが、自身初の三賞にはあと一歩届かなかった。
最初の一番は相手に押し込まれたが、土俵際で起死回生の網打ちを放った。軍配は明瀬山に上がって逆転勝利かと思われたが、物言いがついた。「頼む…頼む…」と願ったものの、取り直しが決定。気を取り直しての一番は一気に押し出され、「そこがおっさんと若い人の差じゃないですか?」と自虐気味に笑った。
この日、千秋楽で勝てばという条件付きで敢闘賞受賞となったが、場所に入ってから世話人に聞いたといい、「知りたくなかった(笑)」と苦笑い。自身初の三賞は逃したが、「そうやって評価してもらい、ちょっとでも(三賞候補として)名前が挙がったのはうれしい」とうなずいた。
新入幕の場所以来約5年ぶりの入幕となった今場所は、初日から6連勝してから5連敗という展開となり、13日目で自身初の勝ち越しを決めた。場所を盛り上げた立役者は「新入幕の時は4勝11敗。倍以上いけたので自信にはなりました」と胸を張った。