関学大、健闘も日本一ならず QB奥野涙…アメフト人生に幕「終わってしまった」

 「アメリカンフットボール・ライスボウル、オービック35-18関学大」(3日、東京ドーム)

 社会人王者のオービックが学生王者の関学大を破り、7年ぶり8度目の優勝を果たした。社会人の勝利は12年連続。2002年以来19年ぶりの勝利を目指した関学大はQB奥野耕世(4年)を中心に前半は互角の戦いを見せたが、終盤に地力の差を見せつけられた。最優秀選手賞はオービックのWR野崎貴宏(26)が選ばれた。新型コロナウイルスの影響を受けたことを踏まえ、今大会は従来の各15分の4クオーター制から各12分に短縮された。

 学生王者の関学大は、またも社会人の高い壁に阻まれた。悔しさとすがすがしさ、手応えと後悔-。試合終了の笛を聞きながら、QB奥野はさまざまな感情を胸にしまった、はずだった。「終わった瞬間、泣くと思っていなかったけど涙が出てきて…」。気付けば涙が頬を伝っていた。

 最初にペースを握ったのは関学大だった。大村監督は「ラッキーな入りだった」と振り返ったが、試合開始のキックオフでいきなりオンサイドキックを成功。そのシリーズを先制TDへつなげると、前半終了間際にRB三宅昂輝(4年)が84ヤードTDラン。前半は互角の戦いを演じた。

 後半は点差が広がったが、残り時間約10分から5分以上前進を続け、意地のTDも奪った。第3ダウンからQB奥野が自ら走ってファーストダウンを獲得するなど、チームをけん引し続けた。

 試合後「1番に思い出したのは練習。みんなに助けられた。楽しかった、悔しかった、つらかった思い出が1番によみがえってきた」と奥野は言う。2年春には悪質タックル事件の“被害者”として精神的なダメージも受けた。それでも仲間がいたから、フィールドに立ち続けられた。

 社会人では競技を続けないため、これで一線を退く。「ついに終わってしまった」と奥野。3度の学生日本一に貢献し、2度の年間最優秀選手「ミルズ杯」も獲得。華々しい活躍を見せたエースは「アメフトで育ってきたようなものなので、何かしらの形で恩返しできたら」と話し、競技人生を締めくくった。

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