再起期す鶴竜 昨年は「本当にひどい年」 新年目標は「けがだけはしたくない」

 「大相撲初場所」(10日初日、両国国技館)

 3場所連続休場から再起を期す横綱鶴竜(35)=陸奥=が3日、都内の部屋で新年最初の稽古を行い、きょうが稽古始め、基礎運動などで汗を流した。

 昨年12月18日からの合同稽古では相撲を取らずに終えたが、同24日の番付発表後、弟弟子の幕内霧馬山と10番程度の実戦稽古を再開した。「久しぶりに体の調子を確かめながらというか。体が少し良くなってきてきたと思うんで、取ってみて」と、感触は悪くなかった。

 持病の腰痛を抱えながら、調整遅れは否めない。「せっかくいい感じに持ってきているんで、無理せずにやっていこうと」と話した。実戦稽古を重ね、何とか初日に向け状態を上げていくしかない。

 昨年は年5場所で15日皆勤が1度だけ。先場所後、横綱審議委員会からは休場の多さを批判され、史上初の「注意」決議を受けた。立場は厳しく初場所出場なら進退が懸かる。

 新年の目標に「とにかく、けがだけはしたくないなという思いはあります。(昨年は)本当にひどい年だったなと思います。(今年は)いい年にしたいなという気持ちはもっています。新たな年が始まるわけですからね」と、気持ちも一新し、復活を目指す。

 初場所へ向け、あと1週間ながら、出場はまだ不透明。「まだ何日かあるんでね、そこで稽古ができて、体の調子がもっと上がってくれば、そこで判断できるんじゃないかと思います。(先場所より)状態はいいと思うんですけど、あとは間隔が空いているのがあるから、そこを取り戻せれば。せっかくいい感じで動いているので、無理し過ぎないようにしたい。そこだけかな、気をつけるのは」と、ぎりぎりまで状態を見極めていく。

 故障で苦しむ中、支えてくれた人に恩返しがしたい。「本当に色んな人の支えでやっているだけなので。その辺は変わらないかな。けがしてつらいときにみんなが心配してくれて、その気持ちに応えたいと思ってやっているので。結果を出さないといけない」と、力を込めた。

 昨年大みそか、荒汐部屋で師匠の荒汐親方(元幕内蒼国来)や幕内若隆景ら計12人が集団感染が発生した。コロナの怖さもある中、土俵に何とか戻ることを目指す。「とにかく自分の準備をしっかりするだけ。(あと1週間で)どれだけ上げて、良い状態に持って行けるか。それだけですね」と語った。

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