桃田賢斗3連覇王手“全集中”プレーで快勝!鬼滅最終巻でリフレッシュ

 「バドミントン・全日本総合選手権」(26日、町田市立総合体育館)

 各種目の準決勝が行われ男子シングルスは、遠征先での事故の負傷から23日に約1年ぶりに実戦復帰し、3連覇を狙う桃田賢斗(26)=NTT東日本=が初対戦の大学生に21-16、21-16でストレート勝ち。“全集中”のプレーで決勝に進んだ。混合ダブルスは、16年リオ五輪女子ダブルスで金メダルを獲得した松友美佐紀が金子祐樹とのペア(ともに日本ユニシス)で決勝進出を果たした。

 3連覇へ“全集中”で王手をかけた。第2ゲーム中盤、鋭い右側への球に対し、桃田はラケットを持った左手を背中の後ろから回して返球する“鬼”ショットを披露した。「ラッキーなショットも出て自分に流れがきた」と笑った。

 リードされても冷静にプレー。その中で相手がスマッシュならスマッシュで、ヘアピンならヘアピンで点を奪い返した。「意識はしてないけど、負けず嫌いな気持ちが出たのかな」。これが復帰4戦目。約1年ぶりの連戦にも「特に疲れはなく、毎日フレッシュな気持ちで試合に挑めてます」とうなずいた。

 完全復活へ課題の“柱”はスピードだ。25日の準々決勝では、ゆったりとしたプレーがハマらず第1ゲームを落とした。「スピードを上げてしまうと手元が狂いやすくなるので、無理に上げられない」という難しさはあるが「明日はラスト。なりふり構わず出せたら」と緩急自在に戦う考えだ。

 心を支える“柱”もある。世界ランク1位の絶対王者は、コートを離れれば「普通の26歳と変わらない」。大会中は大人気漫画でリフレッシュ。「『キングダム』の新刊と、ずっと買えなかった『鬼滅の刃』の最終巻を探して買いました」

 自身の“呼吸法”を問われると「呼吸で例える…やばくないですか(笑)」と戸惑いつつも「ラスト1試合、“全集中”で頑張ります」と鬼滅の名フレーズでしっかり宣言。復帰大会優勝へ、桃田が全力プレーで心を燃やす。

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