箱根駅伝出場の明大、エース不在も総合力向上 山本監督「とにかく往路から先手を」
来年1月2、3日に行われる第97回東京箱根間往復大学駅伝に出場する明大が22日、電話取材に応じた。山本佑樹監督(43)は「駅伝は前半の出遅れが致命傷になる。とにかく往路から先手先手を打っていきたい」と意気込んだ。
6位で終わった前回大会から「走った選手、エントリーした選手がそのまま来年行けるとは思うなよ」と1からチーム内競争を開始し、選手たちの危機感をあおり続けた。その結果、今大会のエントリーメンバーは16人中8人が箱根経験者。山本監督は「自覚を持って頑張ってくれた証拠かなと。かなり選手層が厚くなって1年でだいぶ成長した実感はある」と手応えを語った。
今年のチームは選手層こそ厚みが増したが、昨季までエースだった阿部弘輝(住友電工)が抜け、突出したエースは不在。それでも前回大会5区の鈴木聖人(3年)は「4年生がチームを引っ張ってまとめてくれたおかげで下級生が頑張ろうとなった。エースがいないからこそ、頼れない環境だったからこそチームの総合力が上がった」。大舞台まであと2週間を切った。鈴木は「最後4年生が納得してくれるような順位とタイムで走りたい」と意気込んだ。