佐賀工時代の恩師・小城総監督「五郎丸らしい。決めたら頑固だから」 思い出振り返る

 ラグビーの元日本代表で、来年1月開幕のトップリーグ(TL)のシーズンを最後に現役を引退するFB五郎丸歩(34)=ヤマハ発動機=が16日、静岡県浜松市内で記者会見を行った。五郎丸にとって佐賀工時代の恩師となる小城博総監督(70)が引退会見を視聴後、取材に応じ、教え子への思いを語った。

 「五郎丸らしいよ。決めたら頑固だから」。17年前の思い出を振り返った。全国高校ラグビー準々決勝にFBとして出場した当時2年の五郎丸はキック処理でミスを連発し、チームは敗戦。そんな五郎丸を小城総監督は容赦なく叱った。五郎丸も反発の気持ちから「1カ月半の間、口をきかなくなった」という。それでも「うまくなりたい信念は曲げないやつだった」。口をきかなくてもキック処理練習のため毎日居残り、小城総監督の蹴るボールを200球以上受け続けた。

 15年W杯では現地で南アフリカ戦を観戦。「高校時代の苦労を知っているだけに、試合後はグラウンドに降りて抱き締めてやりたかった。『高校の時はあんなに厳しくしてごめん』と言いたかった」と、成長ぶりに思いが込み上げたという。

 引退後は「白紙」の五郎丸。小城総監督は「フランス(トゥーロン)、オーストラリア(レッズ)でプレー経験がある。そんな選手はなかなかいない。その経験を次世代に伝えてほしいね」。まな弟子の第2の人生に期待を寄せた。

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