明大・箸本主将、対抗戦優勝も慢心なし「ここがスタート」 慶大戦の敗戦から学んだV
「関東大学ラグビー、明大34-14早大」(6日、秩父宮ラグビー場)
伝統の早明戦で明大が早大を破り、2季連続18度目の対抗戦優勝を決めた。明大、早大ともに6勝1敗、勝ち点24で並んだが、順位決定方法の規程により当該校の直接対決で決着し、明大の優勝となった。対抗戦の連覇は1996~98年度に3連覇して以来22季ぶりとなった。
前へ、前へと「メイジらしさ」で栄冠をつかんだ。前半16分、ナンバー8箸本龍雅主将(4年)がスクラムから前進し、密集を強引に突破して先制トライ。「縦に強いラグビー、迷ったらコンタクトで一歩でも前にという思いだった」。まずは主将自らが“らしさ”を示した。
流れに乗ったチームは、前半に3連続トライ、後半にも2トライと攻撃の手を緩めることなく20点差をつけての勝利。1万465人の観衆の前で2季連続18度目の優勝を決めた。
今季はコロナ禍により思うような活動はできなかった。調整の難しさがあった状況でつかんだ栄冠。田中澄憲監督は「厳しい試合に勝つことができてホっとしている」と笑顔を見せた。
当然、簡単に頂点にたどりついたわけではない。今季4戦目の慶大戦では黒星を喫した。ただ、この敗戦がチームを変えるきっかけとなったという。
敗戦後に「グラウンド外でも自分たちを見つめ直した」と箸本。まず「明治が強くなってきたときに大事にしてきたこと」と言う規律や道具を大事にするといった日常から全員で改善した。そして、グラウンド内ではメンバーではないBチームを“仮想早大”と見立てて練習を積み、臨んだ。
試合前の円陣では箸本がフィフティーンに「ミスが怖いか」と問いかけたが、誰も「怖い」と言わなかった。なぜなら「(明大が)一番準備をしてきたから。不安要素をなくしてここに立っている」と自信を持って言い切った。
それでも、慢心はない。昨季は対抗戦を全勝優勝しながら、全国大学選手権では決勝で早大に敗れた。「ここがスタートと思っている。どこよりも成長しないと優勝できないと思ってる」と箸本。今季こそ、日本一へ突き進む。
