新谷仁美「日本記録目指す」陸上の五輪選考会が4日に再開、長距離日本選手権

 来年の東京五輪代表選考会を兼ねる陸上の長距離種目による日本選手権が4日、大阪市のヤンマースタジアム長居で行われる。コロナ禍の影響で今年4月から中断していた五輪選考会の再開となり、5000メートル、1万メートル、3000メートル障害の各種目で今大会終了までに同五輪参加標準記録を満たし、優勝した選手が代表に決まる。

 3日はオンラインによる記者会見が行われ、女子5000メートル、1万メートルですでに東京五輪参加標準記録を突破している新谷仁美(32)=積水化学=と、リオ五輪3000メートル障害代表の塩尻和也(24)=富士通=が参加した。

 今大会では1万メートルに出場し、優勝すれば五輪代表が内定する新谷は「東京五輪であろうがなかろうが、1つの試合でミスは一切許されないと自分の中で決めている。この大会でもミスは許されない」と緊張感を漂わせた。同種目の日本記録(30分48秒89)は、2002年に渋井陽子が出したもの。新谷は「明日は日本記録を目指して、その中で1万で世界と戦うためのレース展開をしたい」と標準を合わせている。

 先月22日の全日本実業団対抗女子駅伝では、区間記録を1分10秒も短縮し、最優秀選手賞に輝いた。上り調子の中で「レース前は常に不安。でもその中で追い込むということをやってきたので、それが出せれば結果にはつながる」と気持ちを奮い立たせた。

 また、昨年9月に右膝の全十字靱帯損傷を負った塩尻は、「優勝と(東京五輪参加)標準タイムの突破を目指して頑張りたい」と抱負を語った。今夏にレースに復帰し、「今回どこまで出せるか。練習はしっかりできているのでそれが発揮できれば」と前向きに語っていた。

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