悪質タックルから2年 日大が甲子園ボウル出場 関学大と“反則問題”以来の対戦へ
「関東大学アメリカンフットボール、日大38-14桜美林大」(29日、アミノバイタルフィールド)
1部上位リーグ「TOP8」の優勝決定戦が行われ、日大が3年ぶり35度目の甲子園ボウル出場を決めた。12月13日に甲子園球場で関西代表の関学大と対戦する。
日大は第1Q、QB林大希(4年)からWR林裕嗣(4年)へのパスを通し、先制TD。しかし直後のキックオフでリターンTDを決められ、7-7で第1Qを終えた。
第2Qは、日大がパスで着実にゲインを重ね、25ヤードFGを成功。直後にTDを奪われるも、前半終了間際にRB川上(4年)のTDで17-14と逆転した。
第3Qはスコアに動きはなく迎えた第4Q、開始直後にRB川上の4ヤードのTDランで24-14とリードを広げた。さらに残り9分17秒、2分17秒にTDを重ねてダメ押し。38-14とした。
日大は18年5月6日の関学大との定期戦で、日大DLの選手(昨年卒業)による悪質タックルにより関学大QBが負傷した。傷害罪として告訴され、内田正人前監督とコーチが辞任した後、同前監督とコーチ1人が懲戒解雇となった。
日大は関東連盟により同年の試合出場資格停止と1部下位リーグ(2部相当)への自動降格が決定。19年はリーグ戦を全勝で終え、1部上位リーグ復帰を果たして今季を迎えていた。
橋詰監督は「フェニックスとしてのスタート地点に戻ってこられた。よく帰ってこられたなと、ありがたく思っています。選手たちがんばった」と喜びの声をあげた。
関学大対日大の甲子園ボウルは30回目。悪質タックルのあった18年の定期戦以来の対戦となる。