宇良、吹っ飛ばされて「完敗ですね」 千代の海に押し倒され今場所初黒星
「大相撲11月場所・2日目」(9日、両国国技館)
2度の右膝手術を乗り越え、18年初場所以来16場所ぶり十両復帰した人気業師の宇良(28)=木瀬=が千代の海(九重)に押し倒され、1勝1敗の五分となった。
低く潜り込めず、相手の突きに後退。最後も回り込めず、土俵外に吹っ飛ばされ、尻から転がり落ちた。「完敗ですね。何もできなかった」と白旗。先場所は勝った同学年に雪辱を許し「強いです」と苦笑いした。
前日は1155日ぶりの関取勝利。師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)から「良かったな」と言われた。祝福の連絡もたくさん来たが「15日間取り切らないとうれしい気持ちも特に起こらない」と気を引き締めた。
毎日、相撲を取る感覚も久々。「簡単ではない。一日一番頑張るとしか言いようがない」と目の前の一番だけを見据えた。