鶴竜が休場 腰痛で3場所連続「こんな状態で出てもしょうがない」1月場所で進退

 「大相撲11月場所」(8日初日、両国国技館)

 2場所連続休場中の横綱鶴竜(35)=陸奥=が5日、腰痛のため11月場所も初日から休場することが分かった。3場所連続休場で進退は厳しくなる。朝稽古後に電話取材に応じ、「次に出た時はちゃんとした結果を残さなきゃダメでしょうね。体をベストの状態にして次に出たい」と来年初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)で進退を懸ける考えを示した。

 状態が上がらず、この日もぶつかり稽古に胸を出しただけ。相撲を取る稽古は再開のメドが立たず。「腰の状態があまりよろしくないので完璧には至らない。こんな状態だと難しいかなと思います。この状態で出てもしょうがない」。6日、取組編成会議を前にこの日、師匠・陸奥親方(元大関霧島)と話し合い、休場を選択した。

 先場所も腰の負傷で全休。最近6場所で皆勤は1度だけ。「何かこの時期になると、いつも。何回もやっているから癖になっている感じがあるのでね、それがちょっと苦しい。今はまわしつけてもきつい感じがある。ちゃんとした腰の位置に戻れば安定するからいつも通りにできるが1度(腰が)ずれちゃうと、元に戻るには時間もかかる」と、もどかしい思いを吐露した。

 先場所後の横綱審議委員会(横審)では休場の多さに関し、白鵬(宮城野)とともに両横綱に厳しい意見が出た。鶴竜は「分かっていますし、自分でね。言われてもしょうがないですから。そう思っているんで。そのこと考えてもしょうがないので、早く体を良くしたいというその思いだけ」と受け止めた。

 3場所、間隔が空くと土俵勘にも大きく影響。「体を治してからの話になってくる。とりあえず今は早く良くしたい、体を動かせる、使える状態に戻したい、その一心だけですね。今から1月休むとか、そんなことは考えていないし、次の場所に間に合わせるようにやっていきたい。そういう思いで」と、腹をくくった。

 師匠は「思ったよりケガがあまり良くない状態。もうこれ以上、今場所はしょうがないので。これ以上休めないと思う。負けたからまた休むとかね、それはもう無理なことだから。それぐらい本人は次と思って、覚悟してると思いますけどね」と、弟子の覚悟を感じ取った。

 初場所で進退を懸けることに、「(本人も)そう思ってるんじゃないですかね。なんとか立て直ってほしいんだけどね。体は落ちてないからね、期待もしてるんですけど」と、再起を願った。

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