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前田マヒナ“完全V” ハワイ生まれの女侍、全5戦1位でWG出場権獲得

 決勝で波を攻める前田マヒナ
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 「サーフィン・ジャパンオープン」(3日、一宮町釣ケ崎海岸)

 21年5月の東京五輪最終予選を兼ねたワールドゲームズ(WG=世界選手権に相当、エルサルバドル)の出場権を懸け、東京五輪会場で無観客開催された。女子決勝は19年WG代表の前田マヒナ(22)が9・47点で初優勝。前回女王で五輪出場権を条件付きで持つ松田詩野(18)は4位だった。男子は大原洋人(23)が初優勝し、女子の前田とともにWG出場権を得た。

 五輪出場への“ラストチャンス”をつかみ取った。優勝した前田は興奮気味に砂浜を跳びはね、何度も左手を突き上げた。「すごくうれしい!すごくトレーニングして五輪にクオリファイ(出場)したい」。大一番で結果を残し、笑顔があふれた。

 圧巻の25分間だった。開始早々に波に乗ると、波の頂点で鋭く板を切り返すオフザリップを鮮やかに決め、この日の女子決勝最高の5・67点をいきなりマーク。「すごくラッキー。(得点をリードして)リラックスしてたかな」。波が小さく形も不安定な高得点を出しづらい展開で、最後までライバルに先行させなかった。

 振り返れば、ただ1人圧倒的だった。1回戦から決勝までの全5試合で1位。1日の1回戦では男女を通じて最高の合計12・33点をマークし、強敵・松田との直接対決も2戦2勝だった。

 米ハワイのオアフ島出身で両親は日本人。日米2つのルーツを持つが、19年に日本代表として戦うことを選択。同年、生まれ育ったハワイから拠点を東京五輪会場の千葉県一宮町に変更し練習を積んだ。コロナ禍で再びハワイに拠点を移したが、五輪につながる今大会に出場するため、10月5日に日本に戻ってきた。

 2週間の隔離期間は知人が運営する湘南のカフェで過ごした。インストラクターの資格を持つ柔術や、呼吸法を毎日練習。前回19年のWGは21位に終わり、松田とのアジア最高位争いに敗れて条件付きの五輪出場権を逃しただけに、今大会に懸ける思いは人一倍だった。

 21年のWGで出場権をつかみ、東京五輪で金メダルを獲得するのが目標。「ハワイもいいけど、日本の方が“サムライ”。プライドが強いから。日本代表になってサムライみたいになります」。切れ味鋭い波乗りが魅力の“女侍”が、来夏、五輪会場に日の丸を掲げる。

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