時津風親方が謹慎…ガイドラインに基づく行動違反 場所終了まで枝川親方が師匠代行
「大相撲秋場所」(13日初日、両国国技館)
日本相撲協会は11日、時津風親方(46、元幕内時津海)を秋場所終了まで謹慎とすると発表した。新型コロナウイルス感染予防のガイドラインに基づく行動違反があったため。この日、取組編成会議が東京・両国国技館であり、横綱白鵬(35)=宮城野=と横綱鶴竜(35)=陸奥=の休場が決定。番付に複数いる横綱全員が初日から不在となるのは1983年夏場所の千代の富士、北の湖以来37年ぶりで、場所開催を前に角界がダブルの非常事態だ。
時津風親方について芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「ガイドラインに基づく行動違反のため、今場所は謹慎します。代わって、年寄枝川(元幕内蒼樹山)が師匠代行ということで部屋の管理をする」と説明した。今後、危機管理委員会、コンプライアンス委員会で聞き取り調査を行い、理事会で処分などが協議される見通し。この日から秋場所15日間、部屋で謹慎となる。
新型コロナ感染予防のガイドラインには外出に関する取り決めがある。芝田山部長は「場所が終わってからここまで、知人との会食はいいですよとか、ゴルフに行ってもいいですよとか決めごとがあったと思う。そういった中で違反行為があった」と説明。本人も認めたという。
先場所前や場所中には幕内阿炎(錣山)が接待を伴う「夜の店」通いが発覚。田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)も“泥酔”写真がネットに出回り、処分を受けた。今場所直前に再び、不適切な行動が繰り返された。
「これだけ協会が感染予防の強化と言っているが、違反行動をとられることによって、感染してくる可能性はなきにしもあらずですよ。何らかの処分の対象になってくる」と同部長。時津風部屋は関脇正代、幕内豊山が所属。部屋付き親方として井筒親方(元関脇豊ノ島)らが弟子を指導している。