岡沢セオン、支援に感謝「いろんな人に支えられている」豪雨被害のCFに約200万円

 ボクシングの東京五輪男子ウエルター級代表の岡沢セオン(24)=鹿児島県体協=が中心となって実施していたクラウドファンディング(CF)が31日に終了し、支援者203人から合計208万4280円が集まった。岡沢が練習拠点としている鹿児島県鹿屋市のボクシングジム「ワイルドビースポーツ」は、7月の九州豪雨で浸水などの被害を受け、練習環境の復旧のために岡沢らが支援を募っていた。

 岡沢は「まさかこんなにたくさんの人が参加してくれるとは。月並みなことしか言えないけど、本当にいろんな人に支えられてボクシングをやっているんだと思った」と感謝した。支援金は先週張り替えを終えた床や、4台すべてが故障したランニングマシンの購入などに充てられる予定。日本ボクシング連盟や関係者から寄付された用具もあり、現在の練習環境はほとんど回復したという。

 今回の経験で「練習用具や場所についての考え方がすごく変わった。練習場所があってグローブがあるのは幸せなこと。具体的にお金はすべてにかかっているものだと改めて思った。お金は本当に大事」とセオン。CF以外にも「地元のおじいさんがふらっとジムに来て、応援できたらとお金を置いていってくれたり、(故郷の)山形の同級生のお父さんやお母さん、地域の方が(実家に)持ってきてくれたり、すごくうれしかった」と、人の温かさを感じる毎日だった。

 コロナ禍で試合の予定はまったく白紙。今は延期された東京五輪を目指し、練習で自分と向き合う日々だ。体幹や下半身の強化で「最近はパワーがついて体が安定したと思う」と手応えはある。支えてくれる人たちに恩返しするためにも、「早く試合がしたい。今は自分で自分が楽しみ」と、高まるモチベーションを抑えきれない様子だった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス