羽生はスケートカナダかNHK杯に出場か オーサーコーチ明かす 懸念は隔離問題

 フィギュアスケート男子で五輪2連覇の羽生結弦(ANA)を指導するブライアン・オーサー・コーチが7日、NBCスポーツ(電子版)の取材に応じ、羽生の出場大会について、スケートカナダを勧めると明かした。NBCは、オーサーコーチとトレイシー・ウィルソン・コーチの考えとして、海外選手も含め、指導するクリケットクラブのスケーターにスケートカナダ(30日~11月1日、オタワ)への出場を勧めると伝えている。ただし、羽生はNHK杯(11月27~29日、大阪)にエントリーする可能性もあるという。

 羽生をはじめ、平昌五輪銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)や車俊煥(韓国)らはまだ自国に滞在しており、カナダ入りできていない。羽生がNHK杯に出場する場合、カナダ入国時、日本への帰国時の2度隔離が必要となることを懸念しているという。

 国際スケート連盟(ISU)は、例年1選手2大会を転戦するグランプリ(GP)シリーズ6大会について、今季は1選手1大会、自国選手もしくは同国を練習拠点にする選手を中心とするなど、制限を付けた上で開催するとしている。

 難しい局面に立たされているだけに「スケーターたちが戻って来られたら、すぐにまた全力で取り組む。それがどこに向かうかは分からないけれど」とオーサー氏。ウィルソン氏は「全員に戻ってきてほしいけれど、カナダは少なくとも8月21日まで移動制限があるので、入国できる保証を与えられない。入国できたとしても14日間の隔離が必要になるだろう」と話したという。

 オンラインでやりとりしている選手もいるが、オーサー氏はまだ羽生と会えていないという。それでも「彼が日本に戻っている時はいつもこう」と深く気には留めていない様子。「全員戻ってきてほしい」と話した一方で「二重隔離の問題は、誰にとっても得策ではない」と悩ましい状況について語った。

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