田中刑事 3月世界選手権中止決定はカナダ入り後「結構苦しかった」

練習する田中刑事=関空アイスアリーナ(撮影・高部洋祐)
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 フィギュアスケートの全日本シニア合宿が21日、大阪府内で報道陣に公開され、男子で平昌五輪代表の田中刑事(25)=倉敷FSC=が取材に応じた。コロナ禍もあり、スケーターたちもリンクが使用できず、練習できない日が続いた。緊急事態宣言明けから徐々に練習を再開。「滑ることができなかったのは、だいたい1カ月半ぐらい。緊急事態宣言が出て、解除後に少しずつ滑れるようになった。正解が分からない中で色んなことにチャレンジした」と、振り返った。

 3月にカナダで行われる予定だった世界選手権は、現地入り後に中止の報を聞いた。「現地に行ったといっても2泊4日。自分でもビックリするぐらい弾丸だった。2週間前に入って、そんな早く入ることも出ることもなかったので。ゆづ(羽生)や昌磨(宇野)や、みんなと連絡をとりあって残念な気持ちを共有したが、日本に帰った時には(精神的に)けっこうきましたね」。好調だっただけに、練習再開後も当時のいいイメージを引きずってしまっているという。「いいイメージのまま復帰して、そこが難しかった。本当はこの時期だと新プログラム滑り込んで、気持ち新しく動いてる時期。モヤモヤすると思っていたので、潔く両方プログラム変えない作戦でいこうと思った」。

 SP、フリーとも昨季と同じプログラムに決めた。コロナ禍に収束の兆しが見えない中、今季の試合開催も不透明な状況だが「正直、モチベーションを維持するのは難しい。世界選手権でモチベーション失ったのが結構苦しかったので。今はとにかく思い詰めないようにしている。100パーセントを保つのは無理。気持ちを高めすぎず、でも練習するというのを意識してます」と、自然体で乗り切ることを誓った。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、選手はリモートでの取材対応となった。

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