宇良が珍手「首ひねり」で逆転勝ち 2度の右膝手術経て幕下で無傷2連勝

 北の若(下)を首ひねりで破る宇良(撮影・中田匡峻)
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 「大相撲7月場所・3日目」(21日、両国国技館)

 2度の右膝手術から復活ロードを歩む元幕内、幕下19枚目の宇良(28)=木瀬=が北の若(八角)を珍手、首ひねりで退け、無傷2連勝とした。

 得意の低い立ち合いは突き放されて後退。防戦一方だったが、手を相手の首に巻きつけ、相手をひねり倒した。十両だった17年初場所2日目、青狼相手に決めて以来、自身2度目の大技。元高校横綱、19歳ホープの圧力に対し、業師の本領を発揮し逆転した。

 「攻める気持ちを忘れないように取ろうと思った」と気迫で攻めた。逆転には「あれは負けてましたね。たまたま結果で勝つことができたけど実力で勝った気はしない」と、控えめに語った。

 幕下も19枚目まで上がり「相手がすごい強い。ここから上げていくのは大変。しっかり勝ち越したい。あと2番勝ちたい」と気合を入れ直した。

 稽古も基礎、トレーニング、リハビリが中心。「ケガする前と後では違う。取り戻すというか、新しいものを作る感覚でやっている。出来上がりは分からない」と、試行錯誤する。

 宇良は奇手“居反り”の使い手として関学大から角界入り。多彩な技とスピードを武器にスピード出世した。17年名古屋場所では東前頭4枚目まで上がり元横綱日馬富士から初の金星を挙げて男泣きした。

 しかし、17年秋場所、土俵際、こらえた際、右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂。手術を行い、6場所連続で休場。18年秋場所、三段目で復帰した。昨年初場所、幕下まで戻ったが古傷の右膝前十字靱帯(じんたい)を再び断裂。同2月下旬に前回同様、腱の再建手術を行った。

 長いリハビリを乗り越え、昨年九州場所で5場所ぶりに序二段で復帰。先場所は7戦全勝で三段目優勝を果たした。

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