福岡堅樹が「僕より速い」松井千士、目指すは東京五輪からフランスW杯

 全国5カ所を拠点に活動を再開したラグビー男子7人制日本代表候補の松井千士(25)=キヤノン=が都内での練習後にオンライン取材に応じ「来年7月まではセブンズに特化して五輪で結果を残したい。なおかつ23年の(15人制)W杯も目指したい」と目標を語った。

 今季サントリーからキヤノンにプロ契約で移籍。「15人制のプロになることでラグビー人生を懸けて勝負したい」と、より競技に専念し、目標に近づくための選択だったと明かした。前回のリオ五輪ではメンバー落ちを経験。「2016年の悔しい思いはあった。何かをかけてやらないと。ただ、出るだけでは満足できない」と覚悟を決めている。

 来季トップリーグ(TL)は来年1~5月開催の見込みとなっているが、来夏まで7人制に専念することでチームからも理解されているという。

 東京五輪が延期となったことに「1年準備する期間が増えたのはプラス」と前向きだ。延期となったことで出場を断念した福岡堅樹(27)=パナソニック=からは「僕より速い」とメダルを託された。松井は「ハードルが上がったが、速いところをオリンピックで見せられることは楽しみ」と自信を見せた。

 東京五輪後は「TLで実力を見せて、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチにアピールしたい」と15人制代表入りを狙うつもりだ。「二兎追うのは難しいがやっていきたい」と力を込めた。

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