池江璃花子 新体制でパリ五輪目指す 西崎ヘッド中心に複数コーチによる指導体制発表

 競泳女子で、白血病からの復帰を目指す池江璃花子(19)=ルネサンス=が、西崎勇氏(40)をヘッドコーチにした新たな指導体制で競技復帰へ向けトレーニングを行っていくことが16日、所属事務所を通じて発表された。池江は緊急事態宣言解除後から練習を再開しており、新体制での再出発となる。

 病と闘い、前だけを見て進む池江が、また新たな一歩を踏み出した。競技復帰を目指した新体制として、西崎氏がヘッドコーチに就任。同氏を中心とした複数のコーチによるグループ指導体制でトレーニングを行いながら、再び競技の第一線へと返り咲く。

 西崎氏は1979年生まれ、東京都出身。現在は池江も所属するルネサンス競技強化部競泳ヘッドコーチを務めており、リオ五輪代表の持田早智(ルネサンス)を指導した実績がある。池江も中学時代に強化合宿などで指導を受けたことはあるというが、本格的にタッグを組むのは初だ。

 関係者によると池江は今後、ルネサンス所属で五輪を目指すトップ選手複数名とともに、水中トレーニングと筋力トレーニングを行う方針。5月末の緊急事態宣言解除後からすでに練習を再開しており、通院による治療は継続しながら競技復帰を目指すという。

 昨年12月、約10カ月の入院生活を終えた際には「2024年のパリ五輪出場、メダル獲得という目標で頑張っていきたいと思います」と決意を示していた池江。今年3月には、406日ぶりにプールに入ったことを報告し「言葉に表せないくらい嬉しくて、気持ちが良くて、幸せです」とつづっていた。

 恋い焦がれた水の世界へ、そして再び厳しい勝負の世界へ-。病を乗り越え、大会の舞台で池江がスタート台に立ったとき、人々に与える力はきっと計り知れない。その日を信じて、24年パリ五輪という大きな夢と、新たな希望を胸に、再び挑戦の日々が始まった。

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