ＮＦＬレイベンズのスター選手、アール・トーマス（３１）の浮気現場に乗り込んだ妻（３０）が同選手へのドメスティックバイオレンス（ＤＶ）の疑いで現行犯逮捕された、と７日（日本時間）、芸能・スポーツゴシップサイトＴＭＺが伝えた。

　修羅場と化した当時の様子を記録した裁判所文書を入手した同サイトによると、事件は４月１３日午前３時４１分、テキサス州オースティンで勃発。手にナイフをもった女性が、短銃を所持した上半身裸の黒人の男性を追いかけているところを駆け付けた警察官に取り押さえられたという。その後、男性はアール・トーマスで、女性はその妻のニーナさんと判明した。

　同夫人の証言によると、その日、２人はアールの飲酒に関して口論になり、同選手は兄弟のセスが運転する車で家を出た。その後、夫の居場所が気になり、同選手のＳＮＳのアカウントにログインして確認したところ、知らない女性との動画を発見。さらに宿泊施設仲介のレンタルハウス近くに同選手がいることが分かったため、「怖がらせるために」同選手所有の短銃を携帯し、援軍として呼んだ友人女性２人とともに“現場”へ急行。部屋に入ったところ、ベッドで裸になったトーマス兄弟と複数の女性がいたと証言したという。

　ニーナさんの援軍の女性が撮影した動画には、同夫人がアールの頭部に向けて３０センチ以下の距離から安全装置を外した短銃の引き鉄に指をかける様子と、同選手の鼻を殴りつけるシーンが映っていたという。

　トーマスも警察に対し、夫人から短銃を奪い取ろうとした際に複数回にわたって殴られたと証言。トーマス兄弟と一緒にいた女性は同夫人らから銃やナイフで脅されたと話しているという。

　ＮＦＬ在籍１０年、リーグを代表するディフェンシブバックのトーマスは１１年から１８年までシーホークスでプレーし、１３－１４年スーパーボウル制覇に貢献。昨季はレイベンズでプレーした。