ラグビー協会・森会長インタビュー(2)東京五輪7人制、相手は「侮ってこない」
昨年のラグビーW杯日本大会で史上初めて8強進出を果たした日本代表がデイリースポーツ制定「2019年度ホワイトベア・スポーツ賞特別賞」を受賞した。ラグビー界を代表して、日本協会の森重隆会長(68)がインタビューに応じた。第2回は新型コロナ禍を経て東京五輪に向かう今後の取り組みについて。
-W杯でのラグビー人気が盛り上がって迎えた今季はトップリーグ(TL)が薬物問題や新型コロナウイルスの問題で水を差された。盛り上がりをどう継続させるか課題になると思う。
「今はラグビーの試合をすることも考えられない、イベントも考えられない。盛り上げようというイベントをするのがだめな状態ですから。みんな各競技団体の人はどうしていいか、わからない状態じゃないですか。こんな状況なったことないですからね。サッカー協会にも聞きたいですね」
-薬物問題については徹底的に根絶する方向。
「去年のトヨタ自動車から出て今度は日野から出て。また出たら、ラグビー=薬物というようなイメージになったらラグビーの危機なので徹底して今回は薬物検査をやろうと」(※3月26日にTL所属選手を対象に違法薬物検査を実施。受検者692人は全員陰性、帰国者、体調不良などでの未受検者は192人)
-外国人にいい選手がどんどん入ってきて盛り上がってきた中だった。
「そうですね。エージェントもしっかりしないといけない。ただ強いとかでなく、母国で問題なかったかとか、そういうこともちゃんと確認調査して、規定というか規約を作らないといけない」
-7人制が出場する東京五輪も延期が決まった。強化の方針も変わってくると思う。
「もう(東京五輪に)出場するのは確定しています。例えば福岡堅樹。電話して話さないと。『お前どうするんだ』って。教え子としてはね」(※福岡は20年東京五輪シーズンでの引退を表明していた)
-W杯日本代表のレメキ・ロマノラバらも7人制への思いはある。コロナ騒動がおさまってからあらためて聞いていく形ですか。
「そうですね。間違いなくそうです」
-延期の1年を逆にうまく利用するしかない。
「去年のW杯で評価されたように、当然世界は日本の7人制も見ると思う。だから、(相手は)侮ってこない。僕らの時と違って(同じ立場で)世界と戦うという、そういう競技になったことはうれしいですね。日本は侮れない、と研究されている。それをいちばん感じたのは、決勝トーナメントで(南アフリカのSH)デクラークが最初のスクラムのときにSO(田村優)のところにダーっといった。これは研究されているなと。普通今まで研究されることはなかった」
-7人制は今季ここまで芳しい結果が出ていなかった。東京五輪で成績を残すには?。
「銅メダルを取れるとか、そうですね、難しいですよね。今までの戦績でいけば。岩渕(7人制ヘッドコーチ)聞いてください(笑)」




