フェンシング太田会長 コロナで活動縮小懸念も「人命あってのこと」ビル・ゲイツに感銘

 日本フェンシング協会の太田雄貴会長(34)が28日、都内で開催した理事会後に取材に応じた。新型コロナウイルス感染拡大で東京五輪が1年程度の開催延期となり、選手は代表争いや練習が中断している状況だが、「まずは社会全体のことを考えないといけない」と、収束に全面協力する姿勢を示した。

 代表選手は今月、国際大会の中断が決まるまで海外遠征に行っていたため、帰国後は2週間の自宅待機を強いられている。ただ、東京都を中心に外出自粛が要請されるなど情勢は悪化しているだけに1週間さらに措置を延長するといい、「選手たちは何をしていいのかわからない状況」とおもんぱかった。

 さらに、太田会長は日本協会のマーケティング担当としてスポンサー集めにも奔走しているだけに、今後はコロナ禍による経済状況の悪化も懸念しているという。

 協会としても事業縮小は避けられないが、太田会長は最近読んだ記事でマイクロソフト社の共同創業者ビル・ゲイツの言葉に感銘を受けたといい、「『経済を回復させるのは、死んだ人を生き返らせるよりも簡単だ』と。(経済活動やスポーツは)やっぱり人命があってのこと。まずは社会全体のことを考えないといけない」と強調。五輪への準備もさることながら、今はコロナウイルス感染拡大を収束させることに全面協力する考えを示した。

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