元幕内の蒼国来が引退、荒汐部屋を継承 元小結大豊の先代は退職

 日本相撲協会は26日、東京・両国国技館で理事会を開き、中国出身の元幕内蒼国来(36)=荒汐、本名エンクー・トプシン=が引退し、年寄・荒汐を継承襲名し、荒汐部屋を継承することを承認した。同日付けで年寄荒汐(元小結大豊、本名鈴木栄二)は退職した。蒼国来は中国出身で初の親方となる。

 中国の内モンゴルでモンゴル相撲に親しみ、03年に来日し、秋場所で初土俵。09年秋場所で新十両、10年秋場所で新入幕を果たした。最高位は東前頭2枚目。技能賞1回。

 11年八百長問題に関与したとして、解雇。地位保全を求め、訴訟を起こした。裁判の末、13年、日本相撲協会と和解。同年名古屋場所で幕内に復帰した。

 春場所中に引退、年寄襲名会見を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で行えず。状況を見て、会見の日程を判断する。

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