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白鵬がV44!横綱楽日相星戦制し“無観客場所”締めた「想像以上のものがあった」

 「大相撲春場所・千秋楽」(22日、エディオンアリーナ大阪)

 観客のいない異例の場所を、第一人者が締めくくった。横綱白鵬(35)=宮城野=が横綱鶴竜(34)=陸奥=との相星決戦を制し、13勝2敗で2場所ぶり44度目の優勝を決めた。35歳0カ月での優勝は年6場所制が定着した1958年以降では3番目の年長記録。新型コロナウイルスの影響による史上初の無観客場所が終了し、夏場所は5月10日に東京・両国国技館で始まる。

 6年4カ月ぶりとなった横綱同士の千秋楽相星決戦。白鵬は盤石の四つ相撲から鶴竜を寄り切った。過去の千秋楽相星決戦では1勝3敗と分が悪かったが、通算対戦成績41勝8敗の相性が上回った。

 2場所ぶりに抱いた賜杯。自身の持つ歴代最多優勝記録を更新する44度目の優勝は、初優勝した2006年から15年連続の戴冠となる偉業だった。館内に大歓声が響き渡るはずだったが、土俵を包んだのは静寂だけ。「ようやく終わった」という第一声は、横綱の偽らざる本音だった。

 「ふたを開けてみると想像以上のものがあった」と無観客場所を振り返った。初日から9連勝で優勝争いを先導したが、12日目には正代に張り手を連発して敗れた。「気持ちの持ち方が厳しいものがあった」と横綱ですら心をかき乱された。

 新型コロナウイルスの感染者を一人も出すことなく全取組を完遂した。「大きなことだと思う。大相撲が世の中を元気にして引っ張ったという一つの例として残る」。重責から解き放たれ安どした。

 35歳0カ月での優勝は千代の富士の35歳5カ月に次ぐ3番目の年長記録となる。「憧れの大横綱と同じ年齢で賜杯を抱いたことは自分を褒めたい」。厳しい節制や稽古を例に挙げ、「体と心が一致しないと成し遂げられない」と胸を張った。

 優勝パレードも祝勝会も行われない。「世界が安心、安全に戻った時に喜びが湧いてくる」と歓喜は胸の奥底にしまい込んだ。「今後の大きな財産、経験になっていく」。過去に例のない15日間を戦い抜いた横綱は、新たな強さを手に入れた。

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