大迫傑 米国&ケニアのW拠点!代表決定的の五輪へ「それぞれのいい部分生かす」

 東京マラソンの男子で、自身の日本記録を21秒更新する2時間5分29秒で日本人トップの4位となり、五輪代表入りを決定的にした大迫傑(28)=ナイキ=が一夜明けた2日、都内で会見した。ケニアで行った約2カ月半の合宿が好結果に結びついたことから、拠点としている米国とともに、今後はケニアも練習拠点にする考えを表明した。

 引き寄せた流れは手放さない。東京五輪代表を決定的にした大迫が、ダブル拠点構想でメダルへと結びつける。これまでの米国とともに、練習拠点に加わる候補はケニア。日本記録の樹立を陰で支えた長距離大国でもまれていく。

 「アメリカにも拠点があるし、ケニアも非常にいいことが分かった。それぞれのおいしいとこ取りじゃないが、いい部分を生かしながら、どちらかだけに拠点を置くつもりはない。メインはアメリカになってくると思うけど、何%と何%とかは言えない」

 東京マラソンに向け、昨年12月から約2カ月半、ケニアで合宿を敢行した。アップダウンが豊富で、練習パートナーにも事欠かなかった。指導を仰ぐピート・ジュリアンコーチは合宿中、米国から20時間以上かけて、1週間単位と10日単位で2回来てくれたといい、「遠隔でのコーチングも成り立ったのかな」と好感触を得た。

 会見したジュリアンコーチは、ケニア合宿の効果を口にしながら、まな弟子の走りを「最高だった」と絶賛。夏に向けて、再びケニアで合宿する計画について「ケニアは彼にとって良かった。練習場に選ぶ可能性はあり得る」と明らかにした。

 快走から一夜明け「一つ終わってホッとしたなという感じ」と、笑みをのぞかせた日本記録保持者。8日のびわ湖毎日で、打ち立てたばかりの日本記録を塗り替えられなければ、代表3枠目が決定する。今後、数週間は家族とともにリフレッシュに充てる予定。果報を寝て待ち、再び東京へと走り始める。

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