スプリントで新浜立也が初栄冠!「まさか優勝とは」

 「スピードスケート・世界選手権」(29日、ハーマル)

 500メートルと1000メートルを2度ずつ滑る「スプリント」で日本勢が男女アベック優勝を果たした。女子は高木美帆(25)=日体大助手=が初優勝。男子は新浜立也(23)=高崎健康福祉大職=が初優勝した。日本のスプリント世界一は、男子で83年と87年の黒岩彰、女子で17年と19年の小平に続く3、4人目。

 新浜は最後の1000メートルを滑り終えると小さく拳を握りしめた。87年の黒岩彰以来で、清水宏保も届かなかった栄冠。「五輪金メダリストでも取れなかった価値あるもの。優勝できるとは自分も周りも一人も思っていなかったと思う」と笑いを誘った。

 加藤条治が8季前に高地のカルガリーで出した総合得点の日本記録を、タイムが伸びにくい低地で塗り替える堂々の滑り。得意の500メートルで前日より速い34秒39をマーク。優勝に必要なタイムを分かって臨んだ最後の1000メートルも懸命に失速をこらえ、高水準の1分8秒台にまとめた。

 外国勢に見劣りしない183センチの体で、力強く滑る23歳の大型スプリンターだ。総合2位を喜んだ昨年の世界スプリント選手権から成長。日本男子のエースは「金メダルが目標の北京五輪へ、いい通過点」と自覚もさらに高まった。

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