田中亮明「北斗神拳」で五輪切符狙う ライバルに「ひでぶ」と「あべし」

 ボクシングの東京五輪アジア・オセアニア予選に出場する男子の日本代表6選手が13日、都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで強化合宿を公開した。プロの世界3階級制覇王者、田中恒成(畑中)の兄で、フライ級の田中亮明(26=中京学院大中京高職員)は、初の五輪代表入りを目指してミット打ちやサンドバッグなどで汗を流した。

 田中の練習用グローブは、手首部分に「北斗神拳」、左に「あべし」、右に「ひでぶ」と刺しゅうが入っていた。愛読する漫画「北斗の拳」にちなんだもので、主人公のケンシロウが一子相伝で受け継ぐ拳法の名と、技を食らった敵が最後にあげる意味不明の言葉(あべし、ひでぶ)を入れたもの。この“相棒”は「二代目です」と言い、「あべし」「ひでぶ」は「相手に言わせるつもり。効かせるパンチを打つ」と自らを鼓舞するために選んだ。実際には「ケンシロウより(ライバルの)サウザーが好き。若干ヒールの方がいい。ドラゴンボールもベジータが好き」とヒーローより、クールでしたたかなキャラクターが好みだという。

 アジア・オセアニア予選は当初、2月に中国・武漢で予定されていた。しかし、新型コロナウイルスによる肺炎感染の影響で、3月3日からヨルダン・アンマンでの実施へと変更された。同予選では、世界トップレベルの強国ウズベキスタンやカザフスタン勢がライバルとなるが、1カ月順延されたことで「スパーリングでどんどん調子が上がっているのが分かる」と表情は明るい。

 16年リオデジャネイロ五輪では世界最終予選で敗れ、あと一歩で出場を逃した。田中は「前回は国際大会に2回くらい出場したくらいだった。今回はいろんな経験をしたし、前回とは違う」と自信をみなぎらせた。

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