サンウルブズが初の白星発進 地元・福岡で躍動の布巻「見とけよって感じでした」

 「スーパーラグビー、サンウルブズ36-27レベルズ」(1日、レベルファイブスタジアム)

 日本チームのサンウルブズはレベルズ(オーストラリア)との開幕戦に臨み、36-27で競り勝ち、参入5季目で初の白星スタートを切った。サンウルブズ国内公式戦の地方開催は初めて。昨秋W杯の日本代表候補だったフランカー布巻峻介(27)=パナソニック=が勝利に貢献した。サンウルブズは今季限りでスーパーラグビーから除外されることが決定済み。次戦は15日に東京・秩父宮ラグビー場でチーフス(ニュージーランド)と対戦する。

 サンウルブズ史上、最も期待されていなかったチームが快挙を成し遂げた。別府合宿や北九州での強化試合で力をつけ、1万426人が駆けつけた福岡で迎えた歓喜。「家族や友人もたくさん来てくれて幸せだった」。九州で牙を研いだオオカミ集団の主力として、布巻が地元で会心の笑みを浮かべた。

 FWとバックスをつなぐ「リンクプレーヤー」としてチームに落ち着きを与えた。「まだまだだがサポートプレーは良かったな」。成長のために所属のパナソニックのプレーでなく、あえて「いばらの道」を選んだ男は少し誇らしげだった。

 2017年以来のサンウルブズ入りながら、今回はトップリーグと時期が重なり、昨秋のW杯日本代表はメンバーにいない。有力選手が集まらず、国内の大学生も起用する布陣には「寄せ集め」の声も上がった。しかもレベルズには過去5戦全敗。注目度は低かっただけに、布巻は「見とけよっ、て感じでした」と本音を漏らした。

 これ以上ないスタートを切ったが、布巻は「1回勝っただけ。シーズンを通した最後にこの選択が間違ってなかったと言いたい」と気を引き締める。昨秋W杯は最終選考で落選。チームの進撃は、3年後のW杯を見据えた自身の飛躍にもつながる。

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