設楽悠太 1億獲ってハワイ!「5分台なら五輪辞退」揺るがぬ覚悟

 東京マラソン財団は28日、東京五輪代表残り1枠を争うMGCファイナルチャレンジを兼ねて行われる東京マラソン(3月1日・東京都庁~東京駅前)のエントリー選手を発表し、日本記録保持者の大迫傑(28)=ナイキ、前日本記録保持者の設楽悠太(28)=ホンダ、同5位の井上大仁(27)=MHPS=という現役トップ3が名を連ねた。会見に臨んだ設楽悠は、日本記録(2時間5分50秒)を更新して五輪代表に内定した場合でも「5分台なら辞退」という意思を変えなかった。大迫との日本最速決戦に闘志をみなぎらせた。

 吐いた唾は飲み込めない。先週、宮崎での公開練習の際に語った「5分台なら五輪辞退」発言が波紋を呼ぶ中、会見に登場した設楽悠は「あまりにも反響が大きくて…」と頭をかきつつ「やっぱり自分の言葉にうそはつきたくない。気持ちは変わってない」と、揺らがぬ覚悟を示した。

 昨年9月のMGC(マラソン・グランドチャンピオンシップ)では、序盤から果敢にハイペースを刻んだが、大失速し14位と玉砕。「夏にマラソンは走るもんじゃないと思った」と、自身の暑さへの弱さを認識。その上で「5分台なら(五輪に)出てもファンの皆さんの期待に応えられない。4分台なら応えられる」と、夏の五輪でしっかりと戦えるノルマを設定した。

 記録が出る下地はある。海外勢は2時間2分台が1人、3分台2分、4分台が5人おり、「タイム的に大会史上最高のメンバー」(早野レースディレクター)がそろった。また、同学年の日本記録保持者・大迫がMGC3位で代表入りの可能性を保持しながらも、参戦を表明。日本最速決戦となった。スピード勝負は臨むところ。「彼(大迫)の頑張りは僕の一つのモチベーション。同期だし、そこの対決も一つの見どころ」と話し、「どんどん自分から揺さぶって、皆が嫌がるレースをしたい」と、不敵に笑った。

 レース翌日からは友人らとハワイ旅行を計画している。「次の日からハワイ。1億獲って、ハワイで豪快に使うのが理想」。言動もレースも破天荒なこの男が、五輪残り1枠争いをかき乱す。

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