正代V逃すも前向く 自己最多13勝「来場所につながる」
「大相撲初場所・千秋楽」(26日、両国国技館)
正代は御嶽海に勝って13勝。優勝こそ逃したが、2場所連続4度目の敢闘賞を手にした。
熊本出身力士初の優勝はならなかった。御嶽海を力強く押し出して優勝決定戦の望みをつなぎ、支度部屋で備えていた正代。徳勝龍の勝利を見届けると、思わず両手を広げて天を仰いだ。
表情は穏やかだったが「いいなー、優勝したかった。ここまで来たら(決定戦)取りたかったですよ」と悔しげ。「最低限やれることはやった。徳勝龍関が強かった。最後に三役と戦って優勝したんだからすごい」と素直に勝者をたたえた。
支度部屋に戻った徳勝龍に握手を求めたものの気づかれず、「待ってたのに振られちゃった」と苦笑する一幕もあった。それでも、自己最多の13勝には手応え。「来場所につながりそうですね。負けた相撲も悪くなかったし」と前を向いた。