朝乃山 千秋楽で決めた2桁星 準地元・大阪で大関とり

 「大相撲初場所・千秋楽」(26日、両国国技館)

 新関脇朝乃山は竜電に勝ち2桁、10勝目。先場所、小結での11勝と合わせ三役で21勝。徳勝龍と同じ近大出身の朝乃山が、準地元の春場所で大関とりを懸ける。

 10勝の大台に乗せた朝乃山が、春場所での大関とりの挑戦権を堂々とつかみ取った。こだわり続けた右差しで主導権を握って一気に前へ。「富山の人間山脈」の異名を取る188センチ、177キロの体で、竜電を押しつぶすようにあびせ倒した。

 11日目に5敗目を喫し、追い込まれた。支えになったのは近大パワーだ。7日目の18日、母校の近大・伊東監督が亡くなった。朝乃山は感謝の思いで奮い立ち、幕尻Vを果たした先輩徳勝龍からも刺激を受けた。

 「10勝で恩返しのつもりだった。14日目は(徳勝龍を)しっかり援護する思いもあった」と貴景勝を撃破し、優勝戦線から脱落させて先輩を後押し。支度部屋でVの瞬間を見届けると「良かった~」と、万感の思いを口にしつつ、「優勝されて悔しいのもある」と早くも闘志を燃やした。

 大関昇進問題を預かる日本相撲協会審判部の境川部長代理(元小結両国)は「強かったね。右差しにこだわった相撲を取って。力はある」と絶賛。来場所の大関とりについては「(数字的に)今までの例で言えば、33勝とか34勝とか」と、昇進の目安とされる三役の直近3場所計33勝を合格ラインに、ゴーサインを出した。

 目指すは昨年夏場所の初Vで挙げた自己最多に並ぶ12勝。徳勝龍の下克上に負けじと、準ご当所の大阪の土俵で大関とりに挑む。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス