張本&水谷&丹羽の五輪代表トリオそろい踏み 敵将も脱帽「威圧感あった」
「卓球・Tリーグ、東京3-1岡山」(25日、横浜文化体育館)
張本智和(16)=木下グループ=、丹羽孝希(25)=スヴェンソン=、水谷隼(30)=木下グループ=の東京五輪代表3人が、代表決定後初のそろい踏みとなった東京が岡山に3-1で勝利し、勝ち点を31として首位をキープした。
強力布陣で快勝した。東京は、第1試合のダブルスで全日本王者に輝いたばかりの宇田幸矢が田添健汰とのペアで2-0と先取した後、第2試合でエースの張本が登場。相手は全日本選手権4強の吉田雅己だったが、3-0のストレート勝ちで圧倒し、チームに勢いをつけた。
第3試合は、丹羽が森薗政崇に3-1で勝利。第4試合は昨年10月以来となるTリーグ出場を果たした水谷が吉村和弘に2-3で競り負けたものの、手に汗握る大熱戦で会場を沸かせた。
張本は「(五輪団体戦と)試合方式が違うので」と前置きしつつも、五輪代表決定後初のそろい踏みに「シングルス3枚はそろったので、五輪に向けた練習かな」と話した。邱建新監督は五輪代表3人を並べた強力布陣に「このメンバーのレベルなら勝つのは当然」とうなずき、岡山の白神監督は「威圧感があった」と隙のないオーダーに脱帽していた。
先週開催された全日本選手権では男女ともに五輪代表がシングルスで優勝を逃すという波乱があった。特にエースとして期待が懸かる張本は決勝で接戦を落とし「2位だったので特に何もなかった大会」と失意に暮れたが、気持ちを切り替えて仕切り直し「調子はあまりよくはなかったが、こうして勝てたことが何より良かった」と汗をぬぐった。
3人は26日のTリーグ・琉球戦にも出場予定。東京五輪に向けてドイツ・オープン(28日開幕)から始まるワールド・ツアーへの出陣前に国内で弾みをつけたいところだ。





