「大相撲初場所・５日目」（１６日、両国国技館）

　横綱鶴竜（３４）＝陸奥＝が初場所５日目の１６日、日本相撲協会に「左足関節炎で２週間の患部安静」との診断書を提出して休場した。師匠の陸奥親方（元大関霧島）は「左足首が痛くて踏ん張りがきかない」と説明した。３場所連続１５度目の休場。前日には横綱白鵬（宮城野）が休場しており、２場所ぶり横綱不在場所となった。

　鶴竜は初日に遠藤に敗れ金星配給。３日目の北勝富士、４日目の妙義龍戦にも２日連続で金星を配給した。取組後は「体重が落ちすぎた。しっかり体をつくり直さなければいけない」と調整の失敗を吐露していた。昨年秋場所後に前師匠の井筒親方（元関脇逆鉾）が急逝し、部屋を移籍。今場所こそ再出発と意気込んでいたが、無念の結果となった。

　陸奥親方は「初日の２日前、かぜをこじらせて力が入らないと言っていた。３日目にいい立ち合いをしていたが踏ん張りがきかなかったのだろう」と状態を明かし、「気持ちは切れていない。切れてもおかしくない状態だと思うけど」と弟子の心中を思いやった。