宇良、勝ち越しに王手 巨漢・柏王丸をはたき込み「重かった」

柏王丸(右)を攻め込む宇良=両国国技館(撮影・中田匡峻)
3枚

 「大相撲初場所・5日目」(16日、両国国技館)

 2度の右膝手術から復活ロードを歩む元幕内、東序二段28枚目の宇良(27)=木瀬=が柏王丸(時津風)をはたき込み、無傷3連勝で勝ち越しに王手をかけた。

 巨漢を相手に踏み込んで、起こしてから最後は引いて仕留めた。「重かった。相手の力がどれくらいあるか不安だったけど、しっかり前に出られた。あとは無理せず相撲の流れで取れた。自分も押していかないと持っていかれるので」と、うなずいた。

 序二段は相手の情報はあまりないので、いつも緊張する。ただ、「(柏王丸は)どう見ても相撲をやってきたのが分かる」と、思い切って当たれた。「一番一番、白星が安心しますね」と安どした。

 古傷を抱え、さらに体調も崩しやすい季節とあり、部屋では細心の注意を払う。加湿器に次亜塩素酸を薄めて入れて、除菌と消臭。「若干、部屋がプールの臭いがする」と、笑わせた。まずは勝ち越しへ全力。「まだ折り返してもいない。疲れたとか言ってられない」と気合を入れた。

 宇良は奇手“居反り”の使い手として関学大から角界入り。多彩な技とスピードを武器にスピード出世した。17年名古屋場所では東前頭4枚目まで上がり元横綱日馬富士から初の金星を挙げて男泣きした。

 しかし、17年秋場所、土俵際、こらえた際、右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂。手術をへて6場所連続で休場。18年秋場所、三段目で復帰した。1年前の初場所、幕下まで戻ったが古傷の右膝前十字靱帯を再び断裂。同2月下旬に前回同様、腱の再建手術を行った。長いリハビリを乗り越え先場所、5場所ぶりに復帰し6勝1敗と再出発した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス