19歳広中が史上初5年連続区間賞 田中との代表争いへ「次はトラック」

 「全国都道府県対抗女子駅伝」(13日、京都市西京極陸上競技場発着=9区間、42・195キロ)

 京都が2時間16分15秒で3年ぶり17度目の優勝。4区まで16位と遅れたが、高校生2人が区間タイ記録を出すなど後半に逆転した。4区まで首位を走った長崎は、5000メートルで東京五輪参加標準記録を突破している広中璃梨佳(19)=日本郵政グループ=が1区の区間記録を17年ぶりに更新する18分39秒を出し、史上初の5年連続区間賞を獲得。東京五輪のトラック競技のホープが2020年の好スタートを切った。

 ラストの上り坂もスイスイと上った。「楽しんで走ることだけを考えた。(ペースも)考えず時計も見ずに走りました」という19歳の言葉に大器の予感が漂う。高校生として都大路を湧かせてきた広中が、社会人になって初の都大路で大仕事をやってのけた。大会史上初の5年連続の区間賞で、03年の山中美和子(奈良・ダイハツ)の区間記録18分44秒を17年ぶりに更新した。

 昨秋の世界選手権5000メートルで決勝に進出した兵庫の田中希実(豊田自動織機)や昨年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)に出場した京都の安藤友香(ワコール)がいる激戦区でレースを支配した。序盤のせめぎ合いは一瞬。3キロ付近で「感覚で」と一気に他を引き離して独走した。

 昨年12月に5000メートルで東京五輪の参加標準記録(15分10秒00)を破る15分5秒40をマーク。世界選手権で日本歴代2位の15分0秒01を出した一つ年上の田中の存在は「尊敬できる先輩」でありながら「試合に立ったときにはライバル」と言う。

 その田中を34秒差でぶっちぎった区間新が五輪イヤーを勢いづける。「次はトラック。この結果を一つの弾みにしてこれからの試合へ調子を合わせていけたら」と、6月の日本選手権(大阪)へ照準を合わせた。

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