朝乃山よ!大関つかめ 高砂親方“ボケ→1人突っ込み→オチ”の大ちゃん劇場でハッパ

 日本相撲協会が24日、初場所の番付を発表し、朝乃山(25)=高砂=が新関脇に昇進した。都内で会見し、大関とりへまずは初場所、「関脇で2桁勝利」をノルマに位置づけた。師匠の高砂親方(元大関朝潮)はボケ→1人突っ込み→オチの爆笑劇場でゲキ。定年まであと1年の師匠にまな弟子も大関昇進で恩返しを期した。

 まな弟子への親心があふれた。年末年始の予定を問われ富山に「帰る」と答えた朝乃山。さらにクリスマスイブにも話が及ぶと高砂親方が割って入った。

 「あまり言うとばれるから。帰省するのも本当は『やめます』と言わないと。秘密のトレーニングを山ごもりしますと。で、どこの山ですか、『富山です』と。一緒だっちゅーの。はい、そういうことでおしまいです。しっかりオチをつけましたよ」。ネタ振りからオチまで“大ちゃん劇場”で会見を見事に爆笑で沸かせて締めた。

 富山県出身の新関脇は琴ケ梅以来、33年ぶり戦後3人目で故郷では号外も出た。過熱する富山に向け親方は「富山県の人も肩の力を抜いて朝乃山の相撲を楽しく見てもらいたい」とお願いした。

 親方自身、何度も大関とりに失敗した。重圧を知るからこそ、まな弟子にはチャンスを一気につかんでほしい。「自信を確信に変える時。それができたならば一つ上に上がれる」と太鼓判を押した。

 朝乃山は定年まで1年となる親方の夢を胸に刻む。常に「俺を超えろ」とハッパをかけられてきた。大関以上になるのが恩返し。「親方の期待に近づけるように」と期した。

 今年は夏場所で初優勝し、初の年間最多賞も獲得。先場所は新小結で11勝を挙げた。初場所の成績がハイレベルなら一気に大関昇進の可能性もある。ただ本人は一歩ずつ積み上げる考え。「(初場所)2桁勝たないと意味がない。この関脇の地位で2桁勝たないと自信にならない。新年から、来年が大事な年」。師弟の夢、朝乃山が大関に向けひた走る。

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