東西冷戦下に日本がボイコットした1980年モスクワ五輪の「幻の代表」の「集いの会」が21日、東京都内で開かれ、葛藤、苦悩を抱えてきた82人が一堂に会した。当時は結団式もなく、競技の枠を超えて集まるのは初めて。柔道男子代表だった日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は「胸を張って『代表だった』と言えるようになれば」と語った。
来年の東京五輪は当時から40年の節目で、JOCが企画した。ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議した米国主導の下、日本など西側諸国が参加しなかった問題はスポーツ界の苦い記憶として残る。