「無謀に挑戦」の高橋、連日の4回転練習も本番は「やりません」“ラストダンス”へ上々
「フィギュアスケート・全日本選手権」(19日、代々木第一体育館)
20日にショートプログラム(SP)が行われる男子の前日練習が行われ、来年からアイスダンス転向を表明しており、これがシングルとして最後の大会となるバンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔(33)=関大KFSC=は、前日の公式練習に続き、4回転トーループを着氷。試合では組み込まないが、“ラストダンス”に向け、上々の最終仕上げとなった。
左足首の負傷のため、11月の西日本選手権を欠場。ぶっつけで臨むことになった14度目の全日本選手権。決して順調な調整ではなかったが、この日もジャンプには安定感があった。練習の最後には4回転トーループを着氷。帰り際、4回転を入れるかどうか?の問いには「やりません、やりません。今日も何とかという感じだったので」と笑い「疲れはあるけど、いい状態になってる」と、充実した表情で会場を後にした。
前日には「一度引退しているし、アイスダンスで続けるので、引退感も最後感もあんまりないんですけど」としつつ「次のステップへいく一区切り。無謀に挑戦しているけど、33歳まで現役ができるんだと思ってもらえたら」と話していた高橋。スケーターとしての生き様を刻みつける戦いが始まる。