ザギトワ活動休止の波紋 陣営がプルシェンコ氏の談話批判「1人ぐらい選手育てて」

 フィギュアスケート女子の平昌五輪金メダリスト、アリーナ・ザギトワ(17)=ロシア=が一時的に競技活動を休止することを表明した。ロシア国内では事実上の引退との見方が強く、電撃的な発表に波紋が広がっている。この決断について、ロシアの多くのフィギュア関係者が私見を述べているが、ザギトワを指導するエテリ・トゥトベリーゼコーチ陣営はチームのインスタグラムを日本時間の15日に更新し、06年トリノ五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ氏、名コーチと名高いタチアナ・タラソワ氏の談話を批判した。

 プルシェンコ氏は国営通信社のタス通信などに、ザギトワがコーチを変更する可能性があるという私見を述べていたが、これに対し「あなたをまだコーチと呼ぶことはできません。あなたは何のアスリートも育てたり、教えたりしていない」と、コーチ実績に乏しい同氏を痛烈に批判。「あなたはアリーナ(ザギトワ)を自分に引き寄せることに失敗した」とプルシェンコ氏の発言の裏に“引き抜き”があったのではないかという思いをにじませ、「あなたが少なくとも1人ぐらい選手を育てることを願っている」と、皮肉交じりに綴った。

 またタラソワ氏はザギトワの活動一時休止について「もう戻ってくることはないと思う」と、引退の可能性が強いという見方をしていたが、これに対しては「親愛なるタチアナ。最大の実績を持つアリーナを、あなたが批判したのは残念です」と失望を表明した。

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