羽生 12・95点差2位発進「悔しいって言っててもしょうがない」コーチ不在の影響は否定
「フィギュアスケート・GPファイナル」(5日、トリノ)
男子ショートプログラム(SP)が行われ、3年ぶり5度目の優勝を目指す羽生結弦(24)=ANA=は、97・43点で2位発進した。首位は今季世界最高点をマークしたネーサン・チェン(米国)で、110・38点。12・95点差でフリーを迎える。
まさかのミスだった。完璧な演技を見せていた羽生だったが、演技後半、4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプが乱れ、4回転トーループが単発となった。「悪くはなかったと思うんですけどね、力は入りすぎたかなと思っています」と羽生。「意地でも降りようと思っていたんですけど、ま、しょうがないです、はい」と悔しさをかみしめながら、言葉を絞り出した。
羽生よりも先に演技したチェンの高得点は、頭に入っていたという。「もちろん意識はありましたし、ちゃんとやれば超えられる可能性はあるって思ってたので。きれいな演技すればいいやって、割と開き直れていたんですけどね」とし、「それが原因ではないと思っています」と語った。
またコーチ不在の状況が続いており、得点を聞くキス・アンド・クライにも一人で座った。海外メディアも含め、多くの質問が飛んだが「それが原因でミスしたとは全く思えないですし、いようがいまいがあのミスは出てしまうものなんだろうなって思っているので。とにかく自分の実力不足だなと思っています」と影響は否定。
「悔しいはすごいあるんですけど、悔しいって言っててもしょうがないので。とにかく、あさって(のフリー)に向けて、これから、この1分1秒をどう過ごすか。しっかりやっていかないといけないなって思います」と懸命に顔を上げた。