鶴竜が休場「無理です」四股を踏んで腰椎すべり症を再発 井筒親方への弔いVならず
「大相撲九州場所・初日」(10日、福岡国際センター)
左大胸筋肉離れから再起を期す大関貴景勝(23)=千賀ノ浦=が幕内隠岐の海を押し出して完勝発進した。横綱鶴竜が初日から休場し、1人横綱となった白鵬が北勝富士を一蹴。大関はかど番の高安は勝ったが、豪栄道は小結遠藤に屈した。
横綱鶴竜(34)=陸奥=が初日の10日、休場した。「腰椎すべり症の再発で14日間の安静加療を要する」との診断書を提出。師匠の陸奥親方(元大関霧島)は「朝稽古中、四股を踏んだ時にずるっとすべったみたい。(本人は出場は)『無理です』と言った」と説明した。休場は2場所連続、14度目で九州場所は3年連続。再出場はしない見込み。
鶴竜は15年春場所でも初日から休場。突然の負傷とはいえ初日が不戦敗の上、2日目の取組が再編成となる異例事態を繰り返した。
先場所、師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)が急逝し部屋を移籍。前日は井筒親方への思いを問われ、「心にしまって相撲に集中したい」と弔いV7に意気込んでいたが、無念の離脱となった。