早大9年ぶり帝京大を撃破!後半ロスタイム奇跡の大逆転 松島の後輩・斎藤Vトライ

 伸びるパスでBKをリードした早大SH斎藤主将=秩父宮ラグビー場(撮影・大友信彦)
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 「関東大学ラグビー対抗戦、早大34-32帝京大」(10日、秩父宮ラグビー場)

 早大と帝京大の全勝対決は後半ロスタイム、早大SH斎藤直人主将(22)がゴール前のラックを飛び越えての“八艘飛びトライ”で逆転し、無傷の5連勝を飾った。難敵を9年ぶりに倒し、公式戦での連敗を15でストップした。明大も慶大を圧倒して5戦全勝。次節は早慶戦、明大-帝京大が行われ、12月1日の最終節で早明戦が行われる。

 我を忘れて作った大きなガッツポーズで、喜びを表現した。3点を追って、終了間際の早大の猛攻。敵陣深い位置に攻め込む間に、ロスタイムに入った。同45分、右ゴール目前でのラック。SH斎藤はボールを拾うと、ラックを飛び越えて決勝トライを決めた。

 「覚えていないんですけど、必死でした。逆転できたことがうれしかった」

 諦めなかった。後半30分に8点差とされた。8年間勝利がなく、公式戦15連敗の相手。だが、絶体絶命からが冷静だった。35分にフランカー相良のトライで3点差。ミラクルへの足がかりを作った。

 「取り急がないこと。ひとりひとりが継続していいキャリーして、全員で落ち着いてプレーできた」。斎藤主将はそう説明した。

 18年に日本代表候補に招集された。「本気で(W杯を)狙っていた」。だが、層の厚いSH陣の壁に食い込むことはできなかった。それでも「口をそろえて言う『信じ続けること』。それが大事だと思いますし、そのために並大抵でない努力が必要だと感じました」という学びがあった。

 桐蔭学園高の4つ上に日本代表の松島(サントリー)がいる。大先輩から「ハングリー精神を持っている」と評されたことを聞いて「気にしてくれて、すごくうれしい」と表情を崩す。

 卒業後はサントリー入りする予定。「すごい人過ぎる」という先輩とプレーする。その前に、大目標がある。「今はワセダで日本一になることしか考えていない」。まずは2008年以来11年ぶりの日本一を達成する。

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