萩野公介Vでホッ…代表候補に復帰 200個メ予選で大会新!基準タイム突破

 「競泳・社会人選手権」(10日、静岡県富士水泳場)

 男子200メートル個人メドレー決勝が行われ、予選1位通過の萩野公介(25)=ブリヂストン=は1分59秒23で優勝した。予選で1分58秒73の大会新記録をマークし、日本代表候補入り基準タイムであるインターナショナル標準記録(1分59秒23)も突破。晴れて目標だった代表候補に復帰し「ホッとしてます」と表情を緩めた。

 やっと心からの笑みが戻ってきた。3月に不振のため休養した萩野がついに代表候補入り基準タイムを予選でクリア。決勝ではややタイムを落とし「実力不足」と残念がったが、本音はもちろん「ホッとしてます」だ。

 200メートル個人メドレーは得意種目だが、これが記録突破に挑戦できる年内ラストチャンス。9月の茨城国体では0秒53届かなかった。もしまた逃せば、東京五輪代表選考会となる4月の日本選手権まで代表候補に入れない危機的状況。崖っぷちで予選から「100%」の力を発揮し「切れてよかった。次に向けて一つ階段を上れた」と表情を和らげた。

 萩野が東京五輪代表となるには、一発勝負の4月の選考会決勝で記録を突破するしかないが、代表候補入りにこだわったのは練習環境を整えたかったから。指導を受ける平井伯昌コーチ(56)は日本代表監督でもあり、基本的に代表活動を優先しているため、日々練習をともにするには代表候補入りが必須条件となっていた。

 10月末の短水路日本選手権後には、蓄積疲労から右肩痛を発症。思うような練習は重ねてこられなかった。それでも「万全の状態ではない中でしっかりと集中力を持って1本1本レースをした。これが今の実力と受け止めて次に進んでいきたい」と萩野。すがすがしい表情で「自分の中の節目の一つ」とうなずいた。「まだまだ足りない部分はいっぱいあるので、楽しいことだらけかなと思う」。東京五輪へ、ここからが本当の勝負。ここが萩野のスタートラインだ。

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